私情

2008年10月9日 Thu.
(画像は今日提出予定のキャラの一部分です。こそっと公開)

 子供の頃、キライだった大人の種類に私情を公に持ち込む部類の人々をみるなり「サイテー」と思っていました。

 どこでどうイライラしてきたのか知りませんが、朝っぱらからピリピリしていてささいなことで怒り散らし日によってコロコロ対応が変わる気分やさん、ああ言う大人げない人間にはなるまいと心に誓ったものでした。

 あれから数十年が経ち、すっかり年齢だけはオヤジとなったワタシはというと悲しいかななんだか先に挙げたサイテーな大人になっちゃってるような・・・。

 仕事が混んできてアイデア出しや締め切りに追われ頭の中がいっぱいいっぱいになるとイライラが絶好調に・・・(恥)。子供が仕事の邪魔をしようものなら「ガオー!」と怒ってしまいます。

 「私情」は怒りばかりではありません。先日、小学生の我が子と激しい口喧嘩をしてしまったのですが、日常の親の愛情をストレートに感じてもらえていないということが判明し、寂しさで気分がダウン・・・。

 なんだか頑張っている証を失ったようで思いっきり凹みまくり、バイトに出掛ける前、そんな自分の顔を鏡でみたとき生気を失い頬がこけてるのには我ながらびっくり。バイト先でも元気が出ず次長さんから具合でも悪いのかと心配されたり・・・。まだまだ未熟者ですよ。

 私情を公に出さない、これがワタシの理想の大人像。頭では分かっているけれどまだ乗り越えられないような気がします。例えば家族が大きな病気をしたり事故にあったらきっと仕事が手に付かないでしょう。とても公の場でニコニコなんてきっとできない、接客業は無理ですね。

 しかしイライラで他人にあたるという悪行だけはなんとか治したいですね。かつて自分が嫌いだった種類の大人にはやはりなりたくないです。我が子達にも嫌われたくないですし(苦笑)。

 話は変わりますが、先ほど某出版部へのキャラクターコンテスト応募の提出物が出来上がりました。時間もないので何も考えずチャッチャッと作っちゃいました。安易な応募なのできっとボツでしょうけれど不戦敗だけはしたくないので一応参加。明日が締めきりなので今日の日中に投函しないと・・・・です。





出会った人が財産だ!

2008年10月3日 Fri.
(写真は幼稚園の行き帰りの途中で拾ったどんぐり製ネズミ君)

 先週末にNHKの朝ドラ(私にとっては昼ドラ)の「瞳」が終わりました。ドラマの内容は里親制度と下町とヒップホップをからめたやや無理目な設定だったからか、若干内容に視聴者がついてゆけず某ユーザーレビューではけちょんけちょんにけなされまくっていました。(私は楽しく見ていましたが・・・)

 ドラマの終盤は十数年前に離婚したプライドばかり高く家族と向き合えなかった父親と主人公がひょんなことで再会し再び家族の絆を築いていく過程が描かれています。再会した父親は母親から以前きかされていたような傲慢なイメージとは遠くかけ離れた誠実の塊のような人物でした。一体何が彼を変えていったのか・・・。

 離婚前の主人公の父親は事業に失敗し何とか借金の返済と表向き体裁を保とうと妻の実家の財産をあてにしたものの断られ、離婚した後は自営で細々とデザイン事務所を営みプライドとは無縁のどん底状態。そんな当時の父親を救ったのは積極的に彼に仕事をまわして再起を促した友人知人達。父親はその時にバブルがはじけお金は簡単になくなるが、人とのつながりは大事にしていれば無くなっていかないものと悟ります。「出会った人が財産だ」と。

 前置きが長くなりました(長すぎ〜笑)。

 私も自営業として仕事を続けさせて頂いているのも本当に周りの人のおかげだなと思うことが多いです。内緒ですが本当に私は上手なデザイナーではありません。未熟な部分あり、様々なご迷惑をかけまくり、それなのにお仕事をくださる方がいるというのは本当に感謝の一言に尽きます。

 事業継続のためには取引会社の拡大は必要不可欠ですが、やはり長く仕事をくださるのは友達の友達つながり、知り合いの紹介などが圧倒的です。悲しいことに新規開拓しても2.3度お仕事を頂いて自然消滅ということも多いです(これは私の努力不足の面もありますが・・・)。

 私は個人事業主ということで仕事もある意味生き続けるためのサバイバルなわけで、あまりにも理不尽な激安の仕事を断ってしまったり、仕事の報酬や仕事の進め方でぶつかることもあり、一部お話を聞いてくださった方に不快な思いをさせてしまったかも知れませんが、お互いのすりあわせの中で仲良しのお客様、取引会社を増やせていければと思います。(こうやって書くと余程偏屈な人間に思われてしまうかも・・・)

 ここ数カ月間毎日睡眠時間が2〜3時間程度の忙しさだったのですが、だいぶ落ちついてきましたので、また次の出会いを探してみたいと思います。(秋の日の夕方、OFF COURSE アルバムJUNKSIONを聴きながら)





イラストレーター売りだし中!なのですが・・

2008年9月8日 Mon.
(イラストはボツになった下絵に着色してみました)

 イラスト描きたい!イラストのお仕事したい!って思ってましたら来ましたよ。某自動車会社が参加するイベントのブースで使用されるもので、3m以上もあるボードに張り付けられるイラストとのこと。但し人物の描き込みいっぱい!!(・・・・不安だぁ)

 それでもこんなメジャーなお仕事なんて滅多にないこと。内心ビビリながらも代理店さんとイベント会社さんと(表向きは)にこやかにアイデア出しや簡単な提案などをして何とか打ち合わせ終了。終わると同時に会期までを見越した制作時間がとっても少ないので、すっ飛んで工房に戻り提案用の下絵描き開始!

 提案したイラストタッチのokをいただき今度はパネル全てのイラストの下絵を描きます。難しい人物ポーズも悪戦苦闘しながら何とか表情を付けて全下絵完成!再度クライアントさんに確認。今回のお仕事ではラッキーなことにほとんどの下絵に手直しは無し、ダメ出しも無し。そんでもってイラストレータというソフトで仕上げトレース、着色。

 かかりっきりではありませんが、制作期間はレイアウトも含め約2週間掛けて完成に至り、そして無事納品。(段取り端折りすぎ笑)

 今日は会場で取付らしいのですが問題なく出力されているか心配です。(実はイラスト以外にもパネル制作をお手伝いしていたりするのです)

 明日からそのイベント公開です。かなり出来映えが気になるのですが、ちょっと行けそうにありません。なぜなら東京に行くお金が無〜い!(しょぼん)





悪あがきなのか芸の肥やしか・・・

2008年8月8日 Fri.
(イラストは子供達の大好きなハンバーガー)

 お仕事が最近特に芳しくないのに悪あがきというか何というか今日は美術館に行ってきました。平日なのに仕事をさぼって、それも家族で。(笑)

 フリーランスというのは方々からお声を掛けていただいてなんぼなのですが、制作料が全般的に縮小気味な昨今、お仕事は直接いただかないと割に合わない感が増大しつつあるので、ここ数日はあちこちの出版社などに「イラストやります!」って売り込みメールを送りまくっています。(イラストは本業では無いのに無謀だ・・・)

 本当は作品集を郵送でお送りするのがスジなのですが、ちょっと今は失礼なのは重々承知で経費節約のメール営業にしています。

 かれこれ何十社と送り続けましたが、メール営業の結果はワタシのイラストの未熟さもあってか未だに仕事につながる気配は無し(笑)。(メール受け取りましたというお返事をくださった出版社も数社あり)

 夢であるイラスト作家生活への光は今の所全く見えませんが、地道にやるしかないでしょう。生活もかかっているからデザインと平行してあとどのくらいチャレンジできるかは時間の問題なのですが、やってみたいですねイラストのお仕事。40を過ぎてまだこんなこと言ってますけど。

 そうそう、美術館の話に戻ると、最寄り駅から二つ目の駅のところに千葉市美術館というのがあるのですが夏休み向けに「ブラティスラヴァ世界絵本原画展-歴代グランプリとその仕事」っていうのをやっていて筆致や構図、色使いなどのイラストの参考のために行ってみました。絵本の原画ってことでカミサンと子供達も同伴で。

 全体的にこちょこちょと細かく描き込みに気合いが入っている作品が多いのですが、荒井良二さんの「ぼくのきいろいバス」というのはびっくり。

 細かい描写の作品とは対極をなす、のびのびと大らかで下手をするとこれって大人の絵??っていう微妙な上手さの作品。でも好きですよ、失敗が許されないようなきっちりとした繊細な作品より肩が凝らなくていいです。

 会場を回っていきますと、デザイナーだからか好みはシンプルなものについつい目が行ってしまいます。中でも、おいかわけんじさん・たけうちまゆこさんの「ねこのセーター」、三浦太郎さんの「くっついた」は好みの絵柄です。人物や動物、物の単純化や色の付け方が参考になるし、キャラクターも可愛かったです。

 帰りに子供達の大好きなハンバーガーショップで昼食をとり、暑かったし下の子の具合が悪くなったので大急ぎで自宅に帰り、午後からはひと休みしてからデザインのお仕事の続き。(下の子はどうやら風邪で熱があったらしくてその後、夕方病院へ連れていきました。)

 どうでも良いですが今回の美術展をワタシに勧めたのは何を隠そう自営デザイナー引退を常日頃から願うカミサンでした。経済的にはかなりヤバイ状態なのですが、それでも夢も見ろと後押ししてくれてるのかなぁ。早く幸せにしてあげなきゃ。





1日の終わりに

2008年7月22日 Tue.
(イラストは本文とは関係ありません)

 千葉市も梅雨明けしました。そういえば今年の梅雨はしとしとと雨の降る日が少なかったような。

 今日は3連休明け。河上家は両親とも平日休日関係なく働いているので3連休と言っても一般の世間様のようにどっかへ出掛けたり特別なことをするなんてことはありませんね。ここ数年は。

 ワタシの場合、昨日は不動産関係のチラシの直しで休日関係なく作業をしていて、子供達はケンカをしながらも2人で遊んで待っていてくれました。どこにもつれていけなくて申し訳ない気持ちだがしゃーない、これで稼いでみんな暮らしてるんだから。とはいうものの心の中で子供達に何度も謝りましたけど。

 あっと言う間に日が暮れて、夜間の出稼ぎへ。帰宅後深夜のジョギング(これは気が向いたときのみ)で汗を流し、この日2度目の風呂に入り、カミサンと子供達の寝顔を見てから就寝。

 毎日毎日寝る前に思うのは「今日は子供達を怒りすぎて可哀想だったな」とか「カミサンともしょーもないことでケンカしてしまったな」とか「休みだと言うのに何か楽しいコトしてあげられたかな?もっと遊んであげれば良かったかな」とか出るは出るは反省のキモチの数々・・・。

 小さな子供が幸せに楽しく暮らせるかは親次第。分かってはいるけど日々自己主張や勝手放題になっていく子供達をついつい過剰に叱ったり、疲れてるからと言って中途半端に遊んだり・・・。どうしょうもないオヤジですよ、ワタクシ。(毎日毎日反省)

 そんなダメオヤジでも好きだと言ってくれる(きっと今だけ)子供達に感謝しつつ毎日が終わりますです、ハイ・・・。





よろずデザイン工房河上屋ってかっこわる〜

2008年7月17日 Thu.
(上の画像はワタシの名刺です、デザインは長い間このまんま)

 しかし何ですね〜我ながら思ってますけど「よろずデザイン工房河上屋」って名前はいけてませんね。「よろず」ですよ「よろず」(笑)。「よろず」って名前の通りデザインは何でも出来るかといえばそうでもありませんし、かなりな誇大広告です。

 格好悪いと思いつつナゼそんな名前にしたんだとツッコミが入るかも知れませんが、正直、屋号なんてどうでもいいと思っています(あくまでも自分だけの話)。河上「屋」としたのは仕事仲間のM氏がその昔、お遊びで作った会社?!の屋号が「M(彼の名字)屋」だったから、ただ真似しただけっていうかなりいい加減な決め方・・・。

 デザインという時代のちょっと先行く仕事なのだからもうちょっと英語を使った「何とかかんとかデザイン」(これじゃわからん)などそれっぽいかっこいい名前つければいいでしょ!って思いがちですが、実は屋号に英語が入るのが恥ずかしい・・・のです。だって、自分のキャラに合っていないですから。

 グラフィックデザイナーなら時代に敏感なセンスを持ち、自分の身の回りも流行を意識するってのがワタシのデザイナー像なのですが、ワタシはそっから遠くかけ離れたキャラなのでカッコ付けるのが恥ずかしい(そういえば中学・高校時代も自分の髪の毛をいじるのがめんどくさくてほとんど坊主頭ですごしたっけか)のです。

 じゃぁ今の屋号が恥ずかしくないかというとそれも微妙で、通販でお客様から入金していただいたお金を引き出すのに郵便局に行くのですが、窓口で呼ばれるときがとっても恥ずかしい。そこの所長さんはナゼか「よろずさ〜ん」って呼ぶんですよ。めちゃくちゃ恥ずかしい・・・じゃないですか!省略しすぎ!他のお客さんの視線を気にしながら窓口へ・・・。

 自分でもフルネームは言わず「デザイン工房河上屋です」って電話でいってますし。今更ながら「よろず」は恥ずかしいなぁ、何で付けたんだろう。今後もはずすつもりもないですけれど。

 デザインする会社なのですから工房の顔であるロゴも必要なのですが、今のところロゴマーク無いんですよ、ワタシの工房。ロゴを作ることによって工房のカラーが固定化されるのもちょっといやだなと言う理由もありますし、いざ自分をデザインするとなると決められないのです。(折角一生懸命考えてもあっさり廃業してしまうかも知れないという裏事情もあります・・・ウソウソ)

 こんなにいい加減で無名の工房であるにも関わらず、当工房が運営するデザイン通販にはありがたいことにご注文して下さるお客様がぽつぽつとですがいらっしゃいます。本当に感謝、感謝です(涙)。無数の通販サイトの中から当工房の商品(現在、子供名刺が人気!)を選んで指名して下さるなんて感動です、本当にうれしいですよ。だからこそ出来る限りの誠実対応を心掛けるようにしています。

 千葉市ではじめた小さな小さな工房、河上屋。最近、小3の我が子がデザインを教えてくれと言ってきました。父親が自宅で苦しんでお仕事しているのがそんなに楽しそうに見えるのでしょうか?儲からないし徹夜もたまにあるこんな職業、あまりおすすめではないのですけどね。のめり込まないように遊び程度に教えてあげることにします。(笑)





音楽は小田さん、友達なら松尾さん

2008年7月7日 Mon.
(上は元off courseギタリスト松尾一彦さんのイメージイラスト)

 昨日はカミサンと二人の子供がカミサン方の実家に用事で出掛けていったので、鬼の居ぬ間のなんとやら?!ということで久々にオフコースのライブビデオを堪能しました。

 なんで今更か分かりませんが無性に動く(笑)オフコースが見たくなり押入からゴソゴソと数本引っぱり出してビデオ鑑賞。as close as possibleのツアーライブ、夏の日&緑の日々のプロモ、武道館コンサートを立て続けに見まくりました。

 このビデオ達は結婚してからほとんど見ていないので10年ぶりくらいかと思います。曲目もこんなのコンサートで歌ってたんだ〜なんて逆に新鮮でした(単に内容を忘れていただけ)。10年以上ご無沙汰だとこうも内容がおぼろげになるとは自分の記憶力の無さが心配になりました。

 それはそうと、むかーしからのオフコースファンは小田さん&鈴木さんの2人がオリジナルメンバーだと主張するかも知れませんが、ワタシがファンになった頃は「さよなら」がヒットしていた頃で既に5人編成。清水さんも松尾さんもジローさんもワタシにとってはオフコースのメンバーです!5人それぞれの楽器演奏のテクニックも愛着を持ってじっくりと堪能しました。うまい!やはりメンバーの皆さん上手ですね(あたりまえか)。安心してみていられます。しかも演奏していて楽しそう!みんな仲良さそう(本当のところは分かりませんが)。

 プロモビデオの方はジローさんと清水さんが主役を演じているのですが、なんといっても光っていたのは脇役としての松尾さんの気さくなキャラクターが素晴らしい!解散してからかなりの年数が経ちましたがあらためて見てると松尾さんってムードメーカーだし人が良さそう。友達になるなら小田さんより松尾さんだな、なんて思いました。

 これを機会に音楽復帰!してみたい気持ちが一瞬高ぶったけどデザイナーとしてのワタシの売り上げが毎度毎度芳しくないので音楽をする自分が後ろめたい気持ちに・・・。そんなことしてる場合じゃない状況・・・(涙)。当分ダメですね。



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