デザインマニュアル


2009年4月16日 Thu.
(イラストは内容からささっと描いてみましたヘタですみません)

 もう皆さんも知っていると思いますが、東京都下水道局が作業服に付けるワッペンを3,400万円もかけて作りなおし、非難を浴びていること。

 なぜ作り直しになったかというと、最初作ったワッペンのデザインが東京都のデザインマニュアルの規定に違反していたからだということです。

 そこで出てきた「デザインマニュアル」という言葉。普通に生活している皆さんにはあまりなじみが無いと思われますが、企業や店舗、自治体などわりときちんとしたロゴマークを持っているところは必ずと言っていいほどデザインマニュアルがあります。

 「デザインマニュアル」にはロゴマークやシンボルマークの表記方法、それに付随する住所・連絡先の表記方法や書体の種類など事細かに指定されています。

 ロゴマークの表記方法の例をあげますと、決められた色を使う、最小の大きさは○○ミリ以下にしない、マークを伸ばしたり変形したりしない、マークの周りは○○ミリ空ける・・・等々。

 なぜこんなめんどくさいことを決めておくかと言いますと、表記方法を決めておくことによって、企業などの統一したイメージを作り出したり、広告や名刺・社用車などあらゆる媒体のデザイン作成の際、どのデザイナーが携わってもロゴの配置等は統一したものが出来上がるようになっています。

 皆さんがよく目にするデパートや駅の案内看板等もデザインマニュアルの法則に沿って作成されています。一般的に言えばデザインが法則性を持って揃っていると見栄えがよくなるし見やすさもアップするのです。

 今回のワッペンの騒動はこの「デザインマニュアル」に違反していたから作り直したらしいのですが、いざ「ワッペン発注!」という段階の前にいろんな部署の何のチェックもなかったんでしょうか?また、「作り直さずにそのまま使う」か「作り直しの巨額の税金再投入」とを天秤に掛けたときに、何の躊躇もなく後者を選択した感覚がなんとも理解しがたいです。

 間違って作っちゃったワッペンもここまでいろいろ言われたんだから使ってみたら?と思ったらなんと廃棄しちゃったらしいじゃないですか。エコだとか省資源化とかゴミを減らそうとか言ってる割にはお寒い結末。

 それにしても本来ならデザインを綺麗に見せるための「デザインマニュアル」が東京都の職員の判断を誤らせ大切な税金をドブに捨てるような結末を招いてしまった事をデザインに関わる仕事をしているモノとして少々心が傷みますね。

 かつて豪華視察旅行を指摘されていた石原都知事が今回の件で怒っていましたけれども、都民の税金の無駄使いという観点から見れば同罪ではないのでしょうか?単なる大衆ウケのパフォーマンスにしか見えませんよ、私には。東京都のボスから意識改革をきちんとしてもらわないと一生懸命税金を払っている都民が浮かばれませんよ。



さよならビッグローブ


2009年4月3日 Fri.
(イラストは最近のお仕事から・・内容とは関係ありません)

 11年以上もおつきあいし、慣れ親しんできたプロバイダともまもなくおさらばです・・・

 昨日の朝までの私は我が家の光回線化で気持ちがワクワクしていたのですが、午後からは「どよよ〜ん」と落ち込みまくり。な〜んでか?といいますと・・・・

 午前中、1時間ほどで光回線工事が終わり、あとは自分で通信機器の接続や設定をしなくてはならないのでそれをすませ、いざ接続テスト開始!

 インターネットは見られた!メールの受信もできた!よし、これで設定もOKと、「光工事が終わりました」というメールを仕事関係の人々に送ろうとしたら、あれれ??いっこうに送信できない。

 何度やってもだめなので新しい通信会社(KDDI)のカスタマーに連絡。なななんと!契約内容を確認してみたら私の希望していたプロバイダへの契約になっていませんでした。あまりのショックで受話器を持ちながら血の気が引いてくるのが分かります。

 申し込みしたのがもう2ヶ月以上前なので自分がどんなふうにネットで申し込んだか記憶が定かではないのですが、少なくとも頭の中では今まで加入していたビッグローブのまま光回線化しようと申し込んだつもりでした。契約内容を確認する書面もメールも通信機器が到着するまで一切無し。自分が間違った申込をしていたなんて接続するまで思ってもみませんでした。

 私が申し込んだサイトはどうやらau one net専用のサイトだったらしくプロバイダ別に申し込むには違ったサイトから申し込まなくてはならなかったようです。

 光回線化に関しては料金のこと、今までの環境で使えるかどうかと言うこと、様々なサービスのこと等、問い合わせしたりしてさんざん検討していたのに詰めが甘かった〜(涙)。

 メルアドは変わるしURLも変わる、当工房のサイトにリンクしてくださったサイトさんにも迷惑がかる。「ひかりone」も「au one net」も同じKDDIのサービスだし「ひかりone」という同じロゴを使っていて非常に紛らわしいサイトだったので見分けが付きにくく、間違えやすい(サイトデザインはかなり違うけどね)。

 さらに申込後スグに申込内容の確認の書面もしくはメールもなかったので契約内容の確認が出来ないなど、そちらの落ち度もあるのではないかと何とか契約変更できませんか?と再度カスタマーにお願いすると、システム上の決まりなので出来かねる(即答)との冷たい返事・・・。

 もとのビッグローブにしたいなら一度解約して別メニューに再加入しないとならないと言われ、半分憤慨しながらも意気消沈。なんせ契約の条件として2年間は解約しませんとなっていて、途中解約すると3万近くも払わなきゃいけないんですよ。入ってすぐ違約金ですか・・・ばかばかしい・・・。

 ビッグローブを選んでいれば開始月から利用料2ヶ月無料!!キャッシュバックも1万5千円!!au one netではキャッシュバック1万円のみ。誰が好き好んで割引率が低く、移行後様々な手間が出てくる(メルアド変更のお知らせ、HPの移動やリンク先へのURL変更のお知らせ等)別プロバイダになんか入るわきゃないじゃん!。。と、しばらく頭の中が今度は沸騰。

 ビッグローブとは愛想が尽きたという別れではないので本当に残念。しかし途中解約金等(加入時実質無料の光回線工事費も自腹になる)を払うのはもったいない、3万円稼ぐのにどれだけ苦労しなくちゃいけないか・・・。じっくり考えてみてもうやけっぱちで泣く泣くビッグローブを退会することにしました。

 今回のau(KDDI)の対応には当方の勘違いも多少あったと思いますが閉口しました(似たような紛らわしいサービス名称や申込サイトを別にしている点、工事まで契約内容が分からない点、規則やシステム上と言うことを盾に一切自分達は悪くないというような対応など)。

 何でもそうですけれどインターネット契約は便利ですがぽちっと押したボタンが購入者の選択した絶対の意志と見なされるのでくれぐれも慎重に行った方がいいですね。(こんなおバカな失敗は私くらいのものか・・・)

 どうしょうもない事にこだわっていつまでも悩むのは時間の無駄ですので、新しいプロバイダと何とか割り切っておつきあいすることにします。(カスタマーとの電話交渉でほとほと消耗しました・・・)

 最後にありがとう、そしてさようならビッグローブ。



1年半ぶりの分身との再会


2009年3月27日 Fri.
(イラストコンテストに応募して返送していただいた作品)

 私の場合、仕事でイラストを描くとなると印刷用のデータに載せるために全てmacによる制作。絵筆など画材を握って絵を描くというのはほとんど機会が無くなっています。

 手描きの心を失わぬよう、せめて月イチだけでも画材を使って絵を描こうと時々奮起して仕事の合間に描いてます。

 仕事でテーマを与えられて描くのとは違い、「何か」を思いのままに描き出すというのはなかなか難しいですね。

 しかも無報酬となるとさらに腰が重くなるという(汚れた)心で絵画を描こうという動機付けにやはり賞金。私がかつて学んでいた講談社フェーマススクールズが時々オープンでイラストコンテストを参加料無料で募集しているので手描きのリハビリついでに絵を描いて賞金獲得を夢見てこつこつと応募しています。

 受賞する作品はちょっと昨日今日絵をはじめたばかりの人では受賞不可能なくらいハイレベルなので、絵心ゼロの私としましては実際の所はまあ参加するだけというのが本音です。

 先日、その講談社フェーマススクールズから一つの封書が。開けてみると一昨年応募した作品をわざわざ返却してくださったみたいです。

 基本的に応募作品は返却されないのだけれどフェーマスの受講者や卒業生には作品を講評を付けて返却しださっているとのこと。

 昨年の講談社といえば過去に無いほどの大赤字を計上したにも関わらず無償返却&講評付きという丁寧な対応に涙です。本当に若い絵描きを育てたいんだなと志が感じられます。

 応募作品はハガキ大のイラストですがそれなりに一生懸命楽しんで描きましたので思い入れは多少ありました。それが廃棄されることなく手元に戻ってきたのはとてもうれしいことです。

 仕事の合間を見てまたまた応募作品がんばって描きたいと思います!



み〜つけた!


2009年3月3日 Tue.
(イラストは不動産屋さんの昇り旗に使われていた元のイラスト)

 今日、取引会社の方にお届けものがあり自転車でえっちらおっちら道中を走っていきますと、途中の不動産屋さんの店頭にひるがえっている昇り旗を見たら見覚えのある絵に少しびっくり。

 旗に使われていたイラストは私がかつてロイヤリティフリーのCD素材集の為に制作したイラストでした。

 そのイラストに着手していた当時は作成点数が多かったため連日睡眠時間が2〜3時間程度でとても辛く、おまけに報酬があまり高くなかったので途中で投げ出したくなりながら(おいおい)何とか納品したものでした。

 今回の昇り旗ばかりでなく私の作った分身(イラスト)は時々あちこちで見かけることがあります。地域のフリー情報誌や電話会社のパンフ、就職情報誌のカット、量販店のPOP・・・・

 それらのイラストはロイヤリティフリーなのでどんなに使われても私の懐には何ら影響はない(笑)のですが自分の手掛けたイラストを街で見かけるのはとてもうれしいものです(ミーハーだ)。今思えば無理してでも頑張って作品を作り続けてよかったと思います。

 昨年末の小田和正さんのテレビの特番でも2人の頃のオフコースの曲を弾き語りしていましたが、忘れ去られた過去の曲ではなく、今聴いてもとてもいい曲ばかり。当時、セールス的に評価されなくてもいい曲を作ればそれが自身の財産となります。ジャンルは違いますがイラストに関してもきっと同じことが言えると思います。

 私のイラストもこれからあちこちで少しずつ露出していけば数年後密かにブレイク!なんてことも・・(ないよ!自分ツッコミ)



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