自分でやったのに覚えていないほど・・・


2009年11月04日 Wed.
(写真はカミサンから誕生日にもらったカップ麺ガンプラです。
 仕事の合間にこういうのを眺めて心を癒しています・・・笑)

 今年のデザイン業、仕事がこなさすぎてもうだめだ〜と思っていると夏を過ぎたあたりから少しずつ忙しくなってきて、今じゃ睡眠時間が無かったり2〜3時間くらいだったりで年平均にしてようやく人並みの労働時間に追いついてきたでしょうか?

 当方、デキの悪いデザイナーにもかかわらず、気持ちも生活も落ち込んでるときにお仕事を下さる方々・・・。ホント自分の実力とかじゃなく周りの方々に食べさせていただいている感じです。本当に毎日が感謝の日々です。

 9、10月はとある有名企業のコーポレートサイトの商品画像作成といったちょっと大きな仕事をさせていただきました。全部で100点は超えるんじゃないかというくらい画像を作りまくって、振り返ればよくもまぁこんなにたくさんのデザインバリエーションが自分から出てきたもんだと少々我ながら驚きました。

 先日、テストサイトを見せていただきましたが前半に手掛けたビジュアルなんてこんなのワシやったかな??と自分でやった作業まで忘れる始末。

 というのも自分で言うのも何ですが、サイトにはめ込まれた画像をみてもそれなりにうまく調和してるしデザインも色彩もそこそこうまくいっている、まるで自分がやったものではないように思えたからでした。

 この仕事のやり始めの頃は大手だし、web方面はあまり経験がないし、制作点数が膨大なので迷惑がかからないか不安でしたが9割方この案件が片づいてきて今はホッとしています。

 残るはテストサイトを見たクライアントさんからの微調整依頼があるようですが完成までもう一息。

 ちょっと大変でしたけれど楽しくいい仕事させていただきました。代理店の担当者様にも感謝です。ありがとうございました。




景気は戻っていないけど・・・・


2009年10月18日 Sun.
(写真は仕事中に良く聴くCD、off courseばっかですが)

 昨年末あたりから、お仕事でやりとりするデータのほとんどが新しいバージョンばかりになり、我が工房の古いソフトやマシンでは対処しきれなくなりまして奮起してまずはハードであるmacを新調。

 しかしながらそれ以上のソフトを買うお金が無く仕事の主流はまだ古いパワーマックさん。高性能iMacの方といえばもっぱらwebの閲覧やメールのやりとりしか使っていないまさに部屋のオブジェと化していました。

 ようやく翌年(今年)の春にグラフィックソフトを揃えいざ新しい仕事に万全な体制を整えるも不況まっただ中で依頼数が激減。iMacは部屋の「高価」なオブジェに進化し、ついにはカミサンに「こんな役に立たないものに数十万も使って・・・仕事が無いんなら買わずに生活費にまわした方が良かった・・・」などと言われるハメに・・・(トホホ)。

 デザイン業継続のための設備投資は無謀だったか・・・。この稼業を初めて10年、こんなに仕事が無いのはほんと今までありませんでした。

 新規開拓をするためにメールなどで当工房の宣伝をし、お話を聞いて下さるところには足を運び営業もしましたが、なかなか仕事に結びつきません。

 そんな失意の中、夏前頃からありがたいことに少しずつかつての東京方面からの仕事の依頼に復調の兆しが・・・。更に会社員時代の出入りのエージェンシーの方からのご依頼も新規で入り、ぼちぼちiMacさんが活躍し始めるようになりました。

 八丁堀、恵比寿と久々に都内に打ち合わせに行きましたが、代理店の方と打ち合わせをしている自分は実に楽しそう。実力がありながら様々な事情で好きな仕事を続けられず転業される方もいらっしゃる中、今の所ワタクシはとても幸運ですよ(あくまでも今の所・・・ですが・・・今後が恐い)。

 することが何も無い状態って本当に苦しいです。身に染みて分かりすぎましたので、こうして声をかけていただけるのが今後何年続くか分かりませんが、デザインしている今の自分の姿が自分には心地良いし合っているような気がするのでどんどん機関車のようにお仕事していきたいですね(ただし体を壊さない程度に・・・笑)。

 待っているばかりで今まで失敗してますので今の充実を維持するため営業も頑張りますよ!!働ける今の環境に感謝、そしてお仕事を下さっている皆様に感謝、さらに会社員にならない無謀でバカなオヤジを大目に見てくれる家族に大感謝!!ですです。




幼稚園の運動会


2009年10月06日 Tue.
(かけっこのイラストは過去に手掛けた素材集から・・・)

 ここ数カ月おかげさまでデザイン業が忙しくなりまして、こちらのコラムがほったらかしでスミマセン。(読んで下さっている方はきっと少ないのでしょうけど・・・笑)

 先日、我が家の下の子の幼稚園の運動会がありました。予定の土曜日はあいにくの天気で延期に。翌日の日曜日は何の心配も要らないくらいのたいへん良い天気でした。

 ワタシは昨年に引き続き運動会の運営役員を引き受け、園児達の笑顔のために一汗流しました。

 他の幼稚園はどうか分かりませんが子供が通っている幼稚園は先生と親で運営進行していく、まさに共同作業の運動会なのですが、日頃忙しいお父さん、お母さんが我が子や他の園児のために一生懸命作業をしている姿はナミダものでした。

 幼稚園では新学期などの節目に時々ですが、家庭の事情で退園されるお子さんがいるので、なかなか幼稚園に通い続ける事も大変です。

 不況やリストラ、家計のやりくり毎日悩みはつきませんが、この日だけは嫌なことを一時忘れて子供達の笑顔のためにお父さん、お母さんはみんな笑顔で頑張っていたところがgood!でした。

 お昼の家族ごとのお弁当の時間も園児達が家族や他のお友達とおかずやお菓子を交換したり、種目の様子を話す姿などなんともほほえましい光景があちこちと見られて心がなごみましたよ。

 子供も大人もあの運動会の時のような笑顔がずっと続きますように。園児達がそれぞれ揃って無事卒園できたらいいなと思います。お父さん、お母さん!みんな不況に負けずがんばりましょうね!!

 (我が家の財政事情も依然厳しく他人の心配をしている場合ではないんですけど・・・苦笑)




ZだのMだのどっちもキライなんですけど


2009年8月28日 Fri.
(カメラ嫌いのチャタ君とムリヤリ記念撮影・・・)

 今週末の日曜日は衆議院選挙の投票日です。

 生活に苦しむ民意の一票として昔は投票が楽しくてしょうがなかったのですが、ここ数年ワタシが応援している政党が選挙をするごとに議席を減らしているので(笑)、最近はてんで面白くありません。

 巷では長期政権が招いた様々な社会のひずみを継続するか変えるかと「政権交代」がキーワードになってるようですが、どっちが勝とうがワタシにゃどーでもいいこと。

 Z党だのM党だの所詮、アメリカの従属体質と大企業や財界にもの申す事が出来ないのですから、庶民イジメ、大企業財界優遇な国の運営は継続されるとワタシは見ています。

 いや!そんなことないだろう!アホ抜かすなボケ!とおっしゃる方もいるかも知れませんが、給付金やら何とか減税とか子供手当にしろ財源をどうするかという点で結局は代わりに庶民から税金を集めるという思考しか持ち合わせていません、どちらの党も。

 Z党のマニフェストで国民に対しておいしそうな公約が載ってますが、政権を握っているときになんで実現できなかったの?と言いたいです。今更言うなと。

 M党もおぼっちゃま達の政治ごっこって感じ、ヒーローのポーズばっかでホントに庶民の事考えてんの??って思いますよ。高速道路なんて無料じゃなくても良いです、あんまり車で遠出しないし。貴重な資源のガソリンももったいない。くだらない餌で票を得ようとする根性が気に入らないです。(半分以上ひがみモードでしょうか、ワタシ・・)

 どの党が躍進するかはどうでもいいことなのですが。ワタシらやもっと大変な思いをして暮らしている人々が多少コケても安心して暮らしていける世の中に早急になって欲しいものです。

 貧困は待ってはくれません。どの家族にもとりわけ全ての子供達に笑顔と住むところと学校とそして温かいご飯を!衆議院選挙ぉ〜なんとかしてくれ〜




青年トーちゃん


2009年8月21日 Fri.
(父による手作りの装丁・・・こさえてから50年以上経ってる!うわっ)

 お盆に家族で市原の実家にふらっと里帰り(といっても隣町なのだけれど・・・)。

 毎年、仏壇にお線香を上げてお昼か夕食をごちそうになって帰るのですが、今年は着いて早々私の父から「本にして欲しいものがあるんだけど・・」と言われました。

 印刷物にしたいのはトーちゃん(父)が青年期から書きためてきた詩集(短歌集)でした。それは私も子供の頃からトーちゃんの仕事用の棚にあったのは知っていましたが、当時パラパラとめくるも書いてある意味が分からずそこにいつもあるなくらいにしか思っていませんでした。

 約半世紀の時を経て(壮大だな〜)今何故印刷物にしたくなったかは謎ですが、今更知人に配って読んでもらおうと言う魂胆らしい。(出来れば売りたいと母が申しておりました・・・苦笑)

 早速例の詩集を工房に持ち帰り、私の父母は揃ってIT音痴ですので、ワープロ何ぞで予め打ってあるわけはなく、まずはテキスト入力作業から開始。

 文字を目で追って入力しますのでおのずと書いてある内容が頭の中に飛び込んできます。そして短歌の中のトーちゃんが生きてきた風景が全くの想像ですが、タイムマシーンでその時代に行って覗いて見てきたように脳裏に浮かんできます。

 短歌達は若き日のトーちゃん(父)が中学を卒業後、家が裕福ではないため家計を助けるため進学せずに家を出て必死で働き生き抜いて行く様が書き連ねられていました。

 中卒だからか分かりませんが正規の社員にはなれず有期契約の期間工として失業、求人、就職試験を繰り返し、時には働きたいのに就職先が見つからず焦りまくったり、明日の展望を見失い落ち込んだり、やっと仕事にありつけてメシがうまかったとか、明日の寝床がないとか・・・とんでもなく想像以上にトーちゃんは苦労した青年期だったようです。(私の知っているのほほんとしたトーちゃんからはとても想像できません)

 楽しみを探すよりも毎日どうやって食いつないでいくかという重苦しい短歌の数々。何だか若き日のトーちゃんがかわいそうでかわいそうで・・・。読みながら知らず知らずに負けるな頑張れ!と応援しちゃいました。

 失業と貧困とどろどろになって働くのどれかが代わる代わるやってくる人生を悲観し「死」をも考えた時期もあったようです。でも良く踏ん張った!トーちゃん偉いぞ!生き抜いたからこそ後に鉄骨屋のオヤジ(但し個人零細企業)になれたじゃないですか!

 そして、あなたのおかげで私もこの世に生まれ来ることができました。必死でトーちゃんがつないで来た大切な命は粗末に出来ませんね。私にも不屈のトーちゃんのDNAがあるのならもうちょっと工房のお仕事頑張ってみようと思います。

 トーちゃんの渾身の詩集、出来上がったら皆さん是非読んであげて下さい。期間工、非正規雇用、失業、明日の生活への不安・・・まるで現代の不況まっただ中のわが国のよう(50年経ってもまだ進歩していないと言うこと??)。同じような境遇の人の励みになれば・・・と思います。



やっぱり宮崎監督はスゴイっ!


2009年8月13日 Thu.
(当工房の新型マシーンです。が、子供達によってこんな風に・・・笑)

 昨年上映ヒットになりました宮崎駿監督率いるジブリの映画「崖の上のポニョ」。

 リアルタイムではやはりというか慢性的な金欠のため見ることが出来ませんでした。近年には珍しい手描き、手塗りのセルアニメということで是非この目で見てみたかったのですが、今年の夏にDVDでリリースされたと言うことでカミサンが知人から借りてきてついに見ることが出来ました!!

 ストーリーの内容、アニメの出来自体は今更ここで説明するまでもないですが(でもちょっとトトロや紅ブタ、魔女宅の頃よりは難解だしアニメにする動機付けが弱いかな)、もっと驚いたのがもう一枚のディスクの方。

 映画の音声はそのままですが動画の代わりに宮崎監督が制作進行のために描いた絵コンテバージョンのポニョとなっています。

 アニメの絵コンテって通常はデザインで言うサムネール(小さなラフな絵)を並べたものなのですが、宮崎監督の場合は鉛筆で描いたイラストに水彩である程度着彩してスタッフに説明するそうで一つ一つが一枚のイラスト作品のような素晴らしい絵ばかり。

 そんな絵コンテが映画の最後までずっと途切れずに続いているのです。そうです、全場面、イラスト作品のような絵コンテが存在することに驚きました。

 場面の途中には場面つなぎや動きを説明するための鉛筆描きだけの簡素なものもありますが、大半がどれも状況説明するだけの簡単なものではなく建物の雰囲気、景色と人物の配置、画面の中の小物に至るまで完成されたアニメのイメージを予め想像していたかのような詳細な絵コンテ(イラスト)達。

 建物やクルマ、風景、船、海中のようす、海辺の景色、パースもしっかりしていて本当に真似できない才能だと思います。

 子供の描き方も本当に上手いですね。幼児特有の頭でっかちで後頭部が少し出っ張っている体型の表現や重いものを持ってよたよた歩くしぐさ、ぽっちゃりしている手の表情一つとっても良く対象物を観察しているな〜と驚いてしまいます。

 宮崎監督はストーリーも上手い、場面設定も詳細にイメージできる、人物から建物、景色に至るまで絵がとても上手。こんな人はなかなか今後現れないかも知れませんね。

 余談ですがお借りしていたDVD、私のせいで思いがけず我が家のものになりました。なぜなら私がDVDデッキのトレーからケースにしまう時にトレーのフタの角にディスクをぶつけてしまいキズが・・・涙。そのままお返しするのはまずいので新しいものを買ってきてそちらをお返ししました。とんだ出費でしたが子供達は大喜び・・・(私はカミサンにこっぴどく怒られましたとさ)。




戻る