鉄 道 1番線


Bトレインショーティー セブンイレブン特別編
EF66電気機関車(ヒサシ無し) バンダイ 400円



●製品仕様

 Bトレイン-セブンイレブン特別編のEF66電気機関車です。EF66は特徴のある怪獣ロボットのような顔つき。これがショーティー化されたものにも両側に付くので製品ではなんとも可愛らしい表現となりました。

 前面パーツの表現は秀逸で運転席の窓枠やナンバー周りの飾りなど綺麗に塗り分けがされています。前面に力を注いだせいか側面の塗り分けはクリームの帯のみで、明かり取りの窓枠や乗務員室ドアの窓枠などの塗り分けは残念ながら省略されています。

 また、他のBトレ機関車同様、側面の窓ガラスは入っておりませんので透明プラ板で入れてやることにします。

●作品紹介

 このキットに簡単な色差し塗装と窓ガラスを加えて「My66」にカスタマイズ?!しました。

 まずは側面の明かり取りの窓枠や乗務員室ドアの窓枠には細筆でシルバーの色差し(効果はあまり見られませんでしたが、窓-開口部のプラ断面の厚みを消すため艶消し黒も塗っています)。屋根のホイッスルはゴールドの色差しをしました。

 次に側面の各窓に入れる窓ガラスを透明プラ板で切り出して、まずは明かり採り窓と運転席側面の窓に裏からゴム系ボンドにて貼り付けます。

 残る乗務員扉の窓ですが、実車の窓の中央にはシルバーの帯があるのでセロテープでマスキングしてシルバーを塗り再現しました。最後にこれを貼り付け、お手軽ディテールアップの完成です。

 あとは下回りの動力化とパンタグラフのNパーツ化のみですが資金難のため当面は現状維持のディスプレー状態となりそうです。




国鉄気動車 キハ58とキハ28 1/150
トミックス (旧製品のため現在販売されておりません)



●製品仕様

 私がまだ小学生か中学生の頃、お小遣いで買ったNゲージ車両です。「トミーナインスケール」から「トミックス」にブランド名が変わり数年後に発売されたかなり初期のものです。

 現在のNゲージ車両と違い、ボディの肌色の部分がプラ成型色で無塗装のままだったりHゴムなどの表現も塗装での塗り分けではなく、ボディの彫刻によって表現されています。当時の車両はみんなそうだったのですが、モーター車のキハ58はウエイトが車両いっぱいに入っていて窓からダイキャストが見えます。

 前面のヘッドライトは穴があいているのみでレンズは入っていません。しかも無灯火。テールライトはプラ彫刻による表現で無着色。スカートはなぜかステンレス部品でむきだしの金属の質感があります。

 現在はハイグレード化によりT車でも昔のモーター車並の値段がするものに変わってしまっていますが、当方は相変わらずの貧乏デザイナーであるのでそういったものはスルーして所有している車両をいじくりまわし、自己満足の「ハイグレードもどき」を色差し塗装により施してみました。

●作品紹介



 一度車両をバラバラにしてボディだけの状態にしてから色差し作業に入ります。  前面は運転席の窓を一度はずし、Hゴムをグレーで塗り厚み消しのために断面を艶消し黒で着色。テールランプにもクリアレッドの色差し。

 側面は乗降用ドアのHゴムにこれまたグレーで着色。丸形の明かり窓は穴を開けずに艶消し黒を色差しして表現しました。トイレ窓はガラスパーツの裏から明灰色の色差し。

 窓から丸見えのキハ58のウエイトは目立たないようにするために艶消し黒で塗ってしまいます。

 ここで一度ボディ全体に表面保護の半光沢のトップコートを吹いておき、乾いたら次に各スジ彫りの強調と気動車独特のすすけた車体を表現するために、薄く溶いたエナメル系の艶消し黒を凹凸部に染み込ませすばやくティシューなどでふき取ります。

 最後にサボ受けにはグリーンマックスのキハ23系に付属していた余ったシールを使って「急行」愛称板や号車番号を入れて、より本物っぽく(?!)します。

 ハイグレードにはほど遠い感じですが(涙)、地道に手を掛けてあげると愛着が湧きます。古い車両達もお色直しでまだまだ現役!いけますよ!!





ブルートレイン 24系25型 カニ24 1/80
アリイ-有井製作所(現マイクロエース) 1000円



●製品仕様

 プラモデルの出来としてあまり評価の良くないメーカーですが鉄道モノに関してはいくらかまともだったのではないかと思います。HOスケールのブルートレインは私が小学生の頃から既に存在していました。鉄道模型なんて今もその当時も高価なモノですからHOの車両がお小遣いで買えるなんてかなり魅力的でした。

 この鉄道シリーズは電気機関車をはじめ牽引される客車のラインナップもきちんと揃っています。電源車、個室寝台車、B寝台車、食堂車、B寝台の後尾車と作り上げれば憧れのブルートレインの編成になるなんて子供の頃の私にとって夢のようでした。

 パーツ数はイージーキットと書いてあるだけあってかなり少なくて全て無塗装の屋根パーツ、ボディ、内装パーツ、床下機器、ウェイト、台車、金属車輪、カプラーとこんなモノです。組立も接着するのではなく台車から長いビスをボディと内装パーツに通して屋根パーツにねじ込んで固定します。また、ナンバーやテールマークはデカール方式となっています。

 車輪は近頃のモノは改良がなされたのかわかりませんが小学生の頃買ったときより転がりがよくなっています。窓パーツも以前はフラットの一枚物でしたが、最近は窓形状に合わせてはめ込みっぽく凹凸がついています

●作品紹介

 屋根とボディはスプレー缶を使いそれぞれ塗装。サイドの銀色のラインはエンボス成形になっているのでそれにあわせてセロテープでマスキングをして大胆にも筆でシルバーを塗りました。

 エンド部分の窓枠と妻面にある幌ははグレーで、テールマークの周りは白で、テールランプはクリアレッドで筆塗りをしました。塗装が終わったら車番とテールマークのデカールを貼って最後に表面保護のため半光沢のクリアを吹きボディは完成!

 床下機器は艶消し黒で筆塗りし、内装は適当に国鉄の室内色っぽくエメラルドグリーンを調合し、フラットベースを混ぜて筆塗りしました。

 ワンポイントとして窓の下側に箱の完成図を見ながらマスキングして銀を塗りアルミの表現を施しました。

 最後に組み立ててネジで締めて固定し完成です(ビスを取り付ける部分が購入時から破損していてきちっと閉まらず屋根が少し浮いているのはご愛敬)。カプラーは他社の機関車と連結できるよういずれ付け替える予定です。

 客車5種をストックしてあるのですがとりあえず完成したのはこのカニ24のみ。編成で走らせるのはいつになることやら・・・。





プラレール EF58電気機関車(61号機)
株式会社トミー(現タカラトミー) 980円



●製品仕様

 プラレールのEF58電気機関車です。この車両はEF58の中でもお召し専用機の61号機を再現しているもので、車体全体に銀色の帯がまわっている機関車です。

 お召しではなく本当は普通の機関車が欲しかったのですが、今の所これしか発売されておりませんので改造のタネ車として購入しました。

 ボディはプラ成型色のままで塗装無し。気持ち艶があるように見えることからもしかしたらクリアを吹いてあるのかも知れません。

 ナンバープレートや前面の手すりは立体表現ではなくシールで表現されております。パンタグラフは別パーツになっておりますが、畳んだ状態の形状のものが取り付けられています。これは幼児が扱う玩具ということで同社の安全基準に基づくものだと思われます。

 テールライト塗装は進行方向は消えているのでくすんだ暗い赤の表現、後尾側は光っている明るい赤の表現で、なかなか凝った作りです。おそらくこの微妙な凝りようは実車をほとんど見たことない今の子供向けではなく、私達のような大人向けに作られたものかも知れません。

 このプラレールのEF58機関車に私の余りものパーツを利用してちょっと手を加え改造してみました。

●作品紹介

 この車両に加えた加工ですが、まず前面の手すりを付けます。ボディに貼り付いたシールを全部はがし手すり取付用の穴をピンバイスであけます。次に手すりの作成です。直径0.5ミリの真鍮線をラジオペンチで折り曲げ、現場合わせで同様のものを4つ切り出し、腐食防止と塗料のノリを良くするためメタルプライマーを塗り、その上から鉄道カラーの「国鉄ぶどう色2号」を筆塗りします。これを先ほどの穴に差し込んで裏側からゴム系ボンドで留めました。

 次にアリイのHOプラモに付属しているビニール製のようなパンタを利用してパンタを立体化させます。プラレールのパンタグラフを取り付ける部分の屋根は現状ですとパンタパーツの形状にへこんでいますので元々ついているプラ製のパーツを削って面イチにし、それを利用して瞬間接着剤を使って取り付け塞ぎました。(パテ埋めが面倒だからです。笑)そこにパンタ取付用の穴をピンバイスであけます。屋根の表面仕上げは元々ある黒い塗装をガイドにセロテープでマスキングし、筆塗りで「艶消し黒」塗装しました。

 アリイのHOプラモから流用するパンタはニュートラルグレーのスプレーを吹き、擦り板部分には筆塗りでワンポイントとして銅色の色差しをしました。

 前面と側面のナンバープレートはカトーのHOのEF58茶から余ったナンバーを拝借。裏から厚みをヤスリで薄くして楊枝の先に付けた少量のゴム系のボンドで接着しました。製造番号は本来なら「61」なワケですが当方は特定番号には別にこだわりませんので適当に近い「62」を付けておきました。(まわりの帯も取りたいのですが面倒だし、綺麗に仕上げる自信がないのでやめときました。あくまでも雰囲気ということで・・・

 仕上げは各窓に透明プラ板をゴム系ボンドでボディの裏から貼り付け、ガラス表現を加えて出来上がりです。

 自分なりに手間をかけたつもりですが、こうして写真で見ると購入した時とあまり変わりばえしないような・・・(笑)。





国電101系4輌編成セット 1/150
グリーンマックス 2600円



●製品仕様

 Nゲージのプラモデルメーカー、グリーンマックスの101系電車です。

 今でこそ一箱買えばパーツが全て揃っており面倒な塗装無しでも作れてしまうセットが売られていますが、昔からあるグリーンマックスのキット構成は基本的にボディまわりとシャシ、窓ガラス用の透明塩ビ板、ウェイトのみになっており(このセットには方向幕やヘッドマーク用のシールも一枚ついています。)、車両を完成させるには別にその車両ごとのパーツを購入することになります。

 この手のキットはボディのみの値段は割と手頃なのですが、別売りパーツを揃えると下手をすると他社のきっちり作られた綺麗な完成品より結果的に割高になってしまうこともあります。しかし時間をかけて一生懸命自分で組み立て、慎重に塗装して完成させる車両はパッと完成品を買ってしまうよりはとても愛着が湧きます。

 この101系電車は私が「いつか作ろう」と元々ストックしてあったもので、RMM別冊の「Nテク完全マニュアル」に制作記事が出ていたのを機にそれを参考にして制作にとりかかりました。

●作品紹介

 キット作成のために必要なパーツや材料は他に台車DT21を3両分、動力ユニットDT21、パンタグラフPS16、車両マーク#63-4(インレタ)、GM鉄道カラー朱1号、その他色差し用の塗料です。

 このキットの大変なところはいろんな形式の車両をバリエーションで作ることが可能なのですが、そのためにはパーツを切りつないだりパイプ表現を削ったり少々手間がかかります。

 更に大変で面倒なのが塗装というか仕上げの色差しです。全体を吹き付ける朱1号は粒子が細かく艶消しの塗料なのでここまではわりとうまくいきます。グレーの屋根も同様です。

 問題は縮尺1/150な細かな各部分の色差しです。窓のサッシュの表現、各窓のHゴム、プラの厚みを見せないようにするための断面への黒の色差し、テールライト、方向幕、屋根のランボード、パイプ類にエナメル塗料で細筆を使い色差ししていきます。エナメル塗料なら失敗してもラッカー塗装のボディ色を浸食せずにシンナーでふき取りが可能なので満足いくまで何度もやり直せます。

 多少のはみ出しくらいなら先端をこよりにしたティシューや綿棒の先にシンナーを少量付けてはみ出た部分だけ塗料をふき取れば綺麗に仕上がります。

 四苦八苦の末、色差しが終わると次は車体番号のインレタを貼り、表面保護のために半光沢トップコートを吹いてやります。

 お次も難関、透明塩ビ版のガラス窓を貼り付けます。側面の裏は窓、ドア、戸袋と全て段差がついていますので現物合わせでかまわないので窓幅のサンプルを作り、各窓用に一枚一枚カッターでそれを当てて窓ガラスを切り出していきます(4両分ひたすら・・・涙)。

 そして予め紙等に出しておいたゴム系ボンドを爪楊枝で少量取り、ガラス窓用の塩ビ版に付けて接着していきます。これは時間をかければ塗装よりは簡単かも知れませんけど4両分と数が多いので気が遠くなるほど大変なのです(涙)。

 途中失敗してはみ出したボンドは乾く前ならボンドのチューブの口のまわりについている半乾きのボンドの固まりをピンセットでつまみ、ちょんちょんとあてがって、はがせるので少し安心です。

 最後にセット付属のシールから方向幕のシールを前面部分に貼ってまずは上まわり(ボディ)の完成!

 下回りは特に難しいことは無いのですが動力車のみ床下機器をそのまま取り付けると下に迫り出してしまうので床下機器の上部を他の車両と見た目が合うようにヤスリ等で削ってから床下に取り付けます。

 完成させたボディに下回りをはめ込んでようやく完成となります。Nゲージなので車両は小さいですがこれだけの行程を経ないとならないので私の場合、かなり時間がかかってしまいましたがとても思い出深い車両となりました。




Bトレインショーティー セブンイレブン特別編
EF58電気機関車 バンダイ 400円



●製品仕様

 塗装済、スナップフィットで簡単に組み立てられるお手軽プラモ、BトレのEF58電気機関車です。EF58はBトレのラインナップの中でも特にいろいろな種類のものが発売されております。写真のモノはセブンイレブン開店30周年記念として2004年7月頃に全国のセブンイレブンで発売されたものです。

 メーカーのバンダイは国鉄の電気機関車の中でも特に車体の長いこのEF58を他の電機同様、見事にショーティー化しています。が、私的にはこの機関車の側面のディテール表現は若干他の電車シリーズよりはおもちゃっぽい印象を受け、ちょっと残念に思いました。

 EF58もそうですがBトレの機関車シリーズは全て下回りは同じパーツを使用し、側面の窓ガラスの表現もありません。電車や気動車などは窓ははめ込み、台車は個別のレリーフ表現がされており機関車はなぜそこまでやってくれないのかなと少々不満もあります。

 ボディの塗色は鉄道模型の塗色にならい艶消しの沈んだ青色(青15号っぽい色)に仕上げてあります。このような模型を意識した表現は他のBトレも同様ですがメーカーのこだわりが見えて好感が持てます(これが人気の秘密のひとつかも知れませんね)。

●作品紹介

 キットに加えた加工ですが、まずEF65同様、普通に組み上げます。避雷器をシルバーに、前面のつかみ棒を艶消し白で、更に側面下のタンクのようなものを艶消し黒でそれぞれ細筆を使って塗りました。

 さらに側面の運転席の窓、ドア窓、採光窓の内側から透明プラ板をそれぞれの大きさにカットしてゴム系のボンドで貼り付け、窓ガラス表現を付けています。この時、裏から貼った透明プラ板が内部の黒いブロックパーツと干渉しないように気を付けます。干渉してしまうと各ボディパーツが浮いてしまい各パーツ同士がピッタリと隙間無く装着できなってしまうからです。

 仕上げはNゲージから余ったナンバープレートとメーカーズマークを拝借してボディに貼り付けます。貼り付ける前に少し厚みが気になるので裏からヤスリをかけて薄くしてから接着剤がはみ出さないように貼り付けます。ついでにアクセントとしてガンプラの余った転写シールの中の白い三角のマークを使用して側面の窓上に両側4ヶ所転写して終わりです(あくまでも雰囲気作りです)。

 やはりというか下回りの動力化とパンタグラフのディテールアップは懐が暖まってから考えます(笑)。




国鉄 客車 スハフ42 1/80
長谷川製作所(モデモ) 3200円



●製品仕様

 お金も無いのに無理して買ったカトー製のC56に引かせる客車が欲しくて購入したプラモデルです。旧型客車と呼ばれる種類の私の大好きな古い車両です。冷房設備は無く天井の扇風機がからからと回り、乗降用ドアは自動扉ではないので走行中でも開きっぱなしと今ではちょっと考えられない仕様でした。

 長谷川製作所といえば私的には航空機プラモデルとしてしか余り知らなかったメーカーですが数年前、突如として「モデモ」ブランドを立ち揚げ、以降HOのプラモや完成品、Nゲージ車両を販売しています。

 さて、このキットですが屋根上のベンチレーター、側面の窓パーツと同じ部品を何個もランナーから切り放し、ヤスリ等でバリを取る作業がとても面倒でした。

 床下機器はウェイトを兼ねたホワイトメタル製で出荷時少し曲がっている場合がありますが柔らかいので手でゆっくりとまっすぐに延ばして床板にピッタリつくように調整します。なぜか幌も金属製なのでともにメタルプライマーを塗った後、しかるべき塗装をします。

 同じ形式のプラ製完成品のカトー製と違い、窓の開閉はしませんしテールライトも点灯式ではありません(車掌室に取付用の穴が空いているだけでガラスパーツは無し)が、自分で丹精込めて組み立てた車両はとても愛着が湧きます。しかもカトー製より少し割安なので少しお得です(ただし材料費は別に必要ですが・・・笑)。

 

●作品紹介

 ボディの組み上げ方ですが、妻面側面と4面バラバラになっておりますので最初に一方の妻面と側面を接着剤でL字に貼り合わせ、床面パーツにあてがって(床面には接着しません)直角が出ているか確認しながら最後はつきあわせた裏から瞬間接着剤で強度アップも兼ねて固定します。もう他方も組み上げ、双方をロの字に接着剤で貼り合わせ同じく仕上げに裏から瞬接で固定します。私はこの時点でボディーの油分を洗剤で洗って除去し「青15号」を吹いて塗装、乗降トビラ窓のHゴムに色差しして車体番号のデカールを貼り付け、さらに表面保護のために半光沢のトップコートを吹いています。

 窓ガラスパーツを接着剤がはみ出さないようにボディの裏から慎重に接着。屋根はグレーで全体を塗装後、予め塗装したベンチレーターパーツを取り付け、ボディに接着(これも表に接着剤がはみ出さないように)。

 次に塗装した床パーツに座席を接着しますが、キットについていた位置決めの型紙はその通りにやると窓と座席の位置がずれてしまいますので現場合わせで確認しながら位置決めします。座席の塗装は床板に接着後、肘掛けをわざと塗り残し、座る部分に簡単に雰囲気で色を入れました。

 幌とウエイトを兼ねた床下は金属パーツとなっておりますので塗装の食いつきを良くするためにメタルプライマーを塗った後に本塗装し、ボディに瞬接で接着します。台車もつるつるの軟性プラなので念のためプライマーを塗ってから塗装しています。

 最後に組み上げた各パーツを組み合わせて完成ですが、アクセントとしてトイレ窓は曇りガラス部分に裏から明灰色に調合した塗料を塗りました(実車はどうか定かではありません)。また、付属のカプラーはダミーですのでC56に引かせるためにはカトーカプラー等に交換しなくてはなりませんが今は金欠のため放置です(笑)。




Bトレインショーティー
EF65-1000番台 バンダイ 400円



●製品仕様

 ブルートレインブームだった頃、東京駅へ写真を撮りに行った思い出があります。そのブルートレインの牽引機がEF65-1000番台です。前面が非貫通型の500番台というのもあるのですが私的にはどことなく優しい顔つきの1000番台が好きです。

 さてこのキットですが玩具やプラモデルメーカーのバンダイから発売されている鉄道プラモデルです。中身の分からないブラインド販売でパーツは彩色済で鉄道模型のツボを押さえたリアルで渋い塗装が施されています。

 実車の雰囲気を損なわずを短縮化したかわいらしく絶妙なディフォルメ。単なるお子さまのおもちゃではなく国鉄時代のラインナップもしっかりとシリーズ化。また、Nゲージのパーツを使用することによりレールでNゲージとして走らせることが出来ることからどちらかといえば大人の方が熱狂しているかも知れません(笑)。難点はブラインド方式のために欲しい車両が必ず手に入るとは限らないところです。私も希望車種をゲットするのに(交換や譲渡していただいたり)大変苦労しました。この機関車もそうです。

●作品紹介

 キットに加えた加工ですが、まずは普通に組み上げ、エナメル系の塗料で避雷器、運転席の窓のHゴムを細筆で塗ります。さらに側面の採光窓の中を黒で塗り、窓が抜けて見えるようにします。運転席の窓はHゴムの塗装後、プラの厚みを見せないように艶や消し黒で断面を塗ります。

 Bトレの機関車は前面以外は窓ガラスが入っていないので側面の運転席の窓には裏から透明プラ板を適度な大きさにカットしてゴム系ボンドで接着します。ゴム系ボンドは硬化前なら多少失敗しても修正が効くので大変便利です。

 仕上げはNゲージから余ったブロックタイプのナンバープレートパーツを拝借してボディに貼り付けました。下回りは動力化していません。パンタグラフもまだ付属のパーツのままですが(お金がないもので・・・)、これでとりあえず憧れのブルトレ牽引機のディテールアップが完了しました!!




キハ20 一般型気動車(一般色)
関水金属(カトー) 850円(T車) 2850円(M車)




●製品仕様

 私の大好きなかつての非電化ローカル線の主役だった車両です。単行で走行したり他の形式の気動車と連結されたり急行車両として使用されたりと大活躍だったようです。

 この模型は最初の発売が1970年というロングセラー車両で、最近は床下機器の色がグレーになって現在も販売されています。私は旧製品を天賞堂の中古売場で購入し、この一般色だけでなくタラコ色の首都圏色も合わせて数台所有しています。

 構造についてですが、窓ガラスははめ込みではなくサッシュやHゴムも非塗装、ヘッドランプとテールランプも非点灯でボディの塗装はツートーンの塗色の他はほとんど未塗装。現在のハイグレード化傾向のNゲージとは一線を隔すシンプルな仕様で、それらの車両と並ぶとちょっと正直見劣りしてしまいます。

●作品紹介

 既存の車両を色差しすることによって見応えのあるものにさせてみました。ネタ元はRMM別冊の「Nテク完全マニュアル」内のコラムにこのキハ20に見事な色差しが施してある記事を発見。見違えるようにお色直しされた姿にほれこみ、私の車両にも全て真似して色差ししてみました。

 まずは車両を分解(カトーカタログ参照)し、屋根パーツ、ボディ、床、などガラスパーツに分けます。色差しは失敗してもやり直しが効くように全てエナメル系塗料で行います。テールライトはクリアレッド(エナメル系でなくても可)で、Hゴムはグレーに、窓のサッシュはシルバー(真ん中と下だけ塗る)、トイレ窓は明るい白灰色を窓パーツの裏から、床下も明るいグレーに塗り換えます。

 乗客用乗降ドアの明かり窓(下の長細い窓)も細かいですが気合いを入れてHゴムを塗った後、中のガラス部分を艶消し黒で塗ります(この黒がN車では面積が小さすぎるため穴が空いているように見えます)。

 さらに前面の窓、乗客乗降ドアの窓、戸袋窓のプラの厚み部分は厚み隠しのため断面を艶消し黒に。手すりは一般色のみの場合ですがクリームに塗り、最後に表面保護のためボディを半光沢のトップコートで吹きます。

 あとは元通りに組み立てて完成です。好みに応じて汚しを施すのも格好良くなるかも知れません。古くてパッとしない車両でしたが自分で手を入れることによって愛着がグッと湧いてきました。




EF58電気機関車(東海道タイプ)1/80
アリイ-有井製作所(現マイクロエース)2000円




●製品仕様

 一両数万から数十万までするHOスケールの鉄道模型は高価すぎて手が届きませんが、このアリイで発売されているプラモは安価ながらHO鉄道模型の夢をかなえてくれる現状では唯一のキットと言えます。

 部品構成は大雑把に言ってボディーパーツ、警笛などのちょっとした屋根パーツやビニール製のパンタグラフ、ウェイトを兼ねたダイキャスト製動力ユニット、走行させるための電力源の単3電池を収納するスペースのある床板パーツ、ダイキャスト製のスポーク表現された車輪、台車パーツ、そして走行させるためのプラスチック製レール付きといたってシンプル。下回りはネジで留めるなどあまり接着剤を必要とせず素組なら完成に一日もかからないでしょう。マブチRE280モーターは別売りとなります。

 プロポーションですがカトーのHOと比べてみたところボディサイズはほぼ同じ。ただ側面の窓が少々小さく見え縦横の比率が少し実車からかけ離れているようですが私は面倒なので無修正です(笑)。窓ガラスは透明プラ板を裏から貼り付けることによって表現しますのでプラの厚みが見えて気になります。こだわる人はこつこつとはめ込み窓にしてみるのも良いかも知れません。

 走行は先に記述したとおり電池による走行なので速度の調節は出来ません。組上がり後、試しに走行をしてみましたが回転数が早すぎてレールを空回りしてしまいなかなかうまく走りませんでした。もう少し補重が必要なようです。せっかく車輪が金属製なのでレール集電にしてゆっくりスタートすれば走りには問題はないと思います。ダミーのカプラーも交換すれば他社の客車も牽引できそうです。この改造はいずれしてみたいと思います。

●作品紹介

 キットに加えた加工ですが、運転席の手すりを余ったパーツで表現しました。ディテールアップにカトー製架線集電用のパンタグラフを装着。ナンバープレート、メーカーズプレート、運転席下の表記は天賞堂で購入した金属製の物です。(前面のナンバーは経年劣化か分かりませんがボディに付かず、むりやり瞬間接着剤で貼り付けています。)追加パーツ類はキットのお値段を少々上回る値段ですがこれで少し格好良くなりました(自己満足)。

 ボディーはキットでは無塗装ですので鉄道カラー「青15号」で全体を塗装。前面の警戒色は入手が面倒だったのでクリーム1号ではなく有り合わせの塗料の肌色に白を調合して手塗りです。銀色の飾り帯はキット付属のシールをそのまま貼ってあります。下回りは何も考えず艶消し黒で筆塗りしました。前面の握り棒は艶消し白、プラスチックなのでボディ装着の際、折らないように気を付けます。

 走行系は改善の余地がありますがディスプレイとしては一応完成しました。ダイソーの200円ケースに入れて飾ってあります。Nゲージ車両と違い存在感のある大きさで大満足です。




201系先頭車 スタートレイン第3弾 1/150
バンダイ 300円



●製品仕様

 300円で食玩なのに完全Nゲージサイズ、精巧なボディ塗装で鉄道ファンや模型ファンをあっと驚かせたバンダイ製スタートレイン第3弾のラインナップの一つ、国鉄型201系を購入しました。

 スタートレインは発売当初透明プラ一体パーツに塗装を施し窓ガラスの表現をはめ込みではなく、窓部分を塗装しないことで窓にし、しかもそれがボディと一体感を生みフラットな感じになっていい雰囲気でまさにパッと見鉄道模型と見まがう位の出来でした(難点は先頭車しかないこと)。しかしながらなぜか第3弾は仕様変更が行われ、ボディ色はプラ成型色による表現で塗装は無し、そのかわりNゲージキットのようにボディパーツと屋根パーツ、窓ガラスパーツが分離可能になりました。

 プラ成型によるディテールの表現はシリーズで好評だったとおり今回もいい感じなのですがなにぶん塗装されていないので見るからにおもちゃっぽい感じがします。素材としてはきちんと制作されており、もったいないということでお遊びで塗装を施しNゲージもどきを作ってみようと考えました。これが300円!信じられん!と言う物が出来れば貧乏人としてはしてやったりなのですが。

●作品紹介

 パーツは全てはめ込みですので201系をバラバラにし、屋根、ボディ、床下、台車と塗装します。ボディは中央快速色の朱色1号をスプレー、乗降用ドア下部の足摺はシルバーに、屋根は適当に有り合わせのグレーでスプレー。窓ガラスはアルミサッシュの表現を施しました。画面では見にくいのですが乗務員ドアの窓の上下にもアクセントで銀を入れています。床下、台車枠は艶消し黒を筆塗りです。

 元通りに組み直し、前面のスカートはBトレインのものを拝借し、車体番号も塗装により消えてしまいましたのでBトレのものを貼り付けひとまず完成。

 この201系は中間車の発売は無く、正規のNゲージでも購入する予定はありませんので生涯「独り者」ということになりそうです。レール上を走行させることもないでしょうからただ飾るだけの自己満足車両です(笑)。


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