鉄 道 2番線




0-6-0サドルタンクを国産蒸機風にプチ改装!!
Nゲージ 1/150 アリイ製作所 2800円



●製品仕様

 こちらは以前、アリイさんが発売していた外国車両シリーズの中の一つ、0-6-0サドルタンクです。

 当時、値段も手軽な事からついつい購入し鉄道模型出戻りのきっかけになった実は思い出深い車両だったりします(笑)。

 蒸気機関車は詳しくないんですけどC11のようにサイドにタンクがあるのではなく、ちょうどボイラーをまたぐ馬の鞍のような形状をしているところから「サドル」タンクと呼ばれているようです。

 走りは個体差があるようで良い悪いいろんな所有者の感想があるのですが、ワタシの所有車両はそこそこ走るという所でしょうか(笑)。

 外観は白い英文字の印刷入りでアメリカンチックな感が否めないので実際走行させる機会も少ない車両でした。そこで走行機会を与えようとネットの先人さん達の改造例を参考に改造して遊ぼうと考えました。

●作品紹介
 改造したところは、まず車体の白文字をシンナーで落として、ボイラーの横に配管類と手すりを真鍮で設置。手すりの足はプラ版の小片にピンバイスで穴を空け、真鍮を通した後、タンク部分に接着。接合部の玉は瞬接を多めに盛って固着した後、塗装して表現しました。この手すりとパイピング作業が、細かくて途中で音を上げるところでした(笑)。

 ヘッドライトは一度カットして足もとを短くし、真鍮の芯を入れて再装着。煙突の後ろのベルのようなモノはカットして取り去りました。

 ランボード下の小さなタンクはグリーンマックスの床下機器パーツのあまりを接着。汽笛は旧客用トイレの汚物排出器を加工して金色に塗り、本体に接着しました。

 後部の石炭を積むところにアクセントとして取っ手を2つガンプラの余りパーツから拝借。前後のライト類は銀色に塗装し、前面のテールライトは銀塗装の後、それを下地に上からクリアレッドを点塗り。

 ナンバープレートはカトーのC58の余りを必要な部分をカットし前後左右4面にゴム系ボンドで接着。

 全体の黒い部分は各部接着後、つや消し黒で筆塗り。真鍮線などの金属部分はメタルプライマー塗布後、つや消し黒に塗装しています。

 いかがでしょうか?少しは日本で活躍した蒸機に見えますでしょうか(笑)??地方の小さな鉄道会社で細々と走る小さな機関車。昔のトミーの2軸貨車を牽かせると雰囲気が出るんじゃないかなと楽しみにしています。あ、鉄道コレクションの小さい貨車も合いそうですよね。




SLシリーズ TYPE C62を自由形機関車に(笑)
HOゲージ 1/80 アリイ製作所 1000円



●製品仕様

 アリイさんが昔から出している懐かしいSLプラモです。ワタシが子供の頃、かっこいい箱絵に惹かれて(騙されて笑)過去にも一度購入した記憶があります。

 キットの中身は箱絵とは似ても似つかないような(爆)、チープな動輪2軸のおもちゃみたいなSLが出来上がります。

 1000円でレールとモーター付き、今の時代、このようにオールインワンなキットは大変珍しいですね。これだけ付いてこの値段でHOスケールの箱絵のような出来映えを期待する方がアレかとは思いますが、他にも騙されて買ってしまった人、きっと多数だと思います。

 アリイさんが嫌いなわけではないので過去の事は水に流し、今度は中身を十分承知の上で購入した次第。

 そのまま作るとまたしてもチープな機関車が出来上がってしまうので、大人になったことだし、多少の工作を加えてそれなりに見栄えのするものに仕立ててあげようという魂胆です。

 先輪と従台車は悲しいことにフランジ無し、宙に浮いたままのダミー車輪となっていてこれは頂けません。こんなものにわざわざ高い金を出して車輪パーツを買うのもイヤなんで(笑)、有りもののパーツで何とかまともな機関車は出来ないかとあれこれ考えた結果、テンダーの車輪を先輪と従台車に使用して、テンダーの必要のないC11のような「タンク機関車」にしてしまおうとひらめきました。

●作品紹介



 写真は途中の段階ですがプラ板でランボードを挟み込むようにしてタンク部分を表現しています。背面の石炭を積むところも同様にプラ板でこさえています。

 難易度の高かったところは先輪と従台車の表現。カトーのNゲージのC11を参考にカーブでも車輪が曲がるようにこの部分の構造を真似して作ってあります。従台車部分の台車はテンダーの台車をそのまま使っています。

 煙室扉のヒンジとハンドルはプラ板で自作、解放てこもプラ板をねじってそこに曲げた真鍮線を通して瞬接で貼り付けています。

 ジャンパーホースはカトーのHOのC56の余ったものを取り付け、ナンバープレートはオーバースケールですがアリイの1/50のC62プラモの余ったものから拝借。

 運転室ドアの手すりも真鍮線で表現し、後部の手すりとライトは何とマスターグレードガンダム付属のディテールアップパーツから拝借、キャブ下のなんちゃって機器はポルシェ911カレラナローのそれっぽい余りパーツを使用して蒸気っぽい雰囲気作りをしました。

 運転席窓ガラスは透明プラ板を切り出してはめ込んでいます。接着には木工用ボンドを使いました。フチが白くなって気になる場合は溶剤で溶いた艶消し黒などのエナメル塗料をその部分に少し塗ってあげると目立ちません。

 仕上げは、基本色のフラットブラックを筆で全体に塗ったあと、裏寂れた地方鉄道の機関車っぽくするためフラットブラウンでドライブラシを薄めにかけて錆表現をしました。あとはアクセントでキャブ周りとナンバープレートに汚れ表現として黒とブラウンのエナメル塗料の混色を溶剤で薄目に溶きスミ差しして完成としました。

 このキットをお持ちで実際に作られた方は是非見比べてみて下さい。けっこう変わったでしょ(笑)。制作期間2〜3年はかかったでしょうか?なかなかの難工事でしたが自分ではお気に入りの作品になりました。


江ノ島電鉄100形
1/80 モデモ(長谷川製作所) 1800円



●製品仕様

 航空機なんかを多く出していたハセガワが、「モデモ」というブランドを立ちあげて販売された鉄道プラモデルです。

 キットの中身はいたってシンプル。主に屋根と側面と床板、ダミーの台車周り、ちょっとした内装と床下機器のパーツで構成されています。

 なので値段の割に箱も小さくパーツ類もクルマや飛行機プラモよりえらく少ない(笑)。

 屋根上の集電方法(勿論ダミーですよ)がトロリー式とゼット形パンタの2種類が選べます。

 但し、鉄道プラモ自体、種類が少ないし、地方鉄道の車両が組み立てて手に入るのですから喜んで購入し、ありがたく作らせていただきましたよ!!(笑)

●作品紹介

 モケイ自体は動力付きで売り出しているものもありましたが、こちらは完全にディスプレー専門。車輪も回りませんし、台車とくっつけて床下に貼り付けてるだけのお粗末な表現。さすがに動力を買う資金もないし横から飾って見るだけですので車軸がないなんてことも気にならないし足周りはいじらず素組みでいきました。

 キットで気になった点は1点だけで、客室窓の手すりのような部分が表現されていません。せめてこれだけは手を加えて自己満足に浸ろうと真鍮線をそのままボディに貼り付けプライマーを塗って後に塗装。

 ボディ色は缶スプレーに無いような色でした(というか買うお金がない笑)のでビンの塗料を適当に調合してフラットベースを混ぜて筆塗りしました。塗り分けはマスキングテープを使ったのですが車体のリベット表現がテープの付きを悪くして少々往生しました(苦笑)。

 仕上げにHOスケールなのに細かすぎるデカールを貼り付け、少しでも筆塗りのアラを無くそうと半光沢のトップコートを吹いておきました。

 汚しはお約束、エナメル塗料の艶消し黒&ティシューでふき取りワザでフィニッシュ。

 前面の窓ガラスパーツは合いがピッタリでなかなか気持ちがいいです。再現性も良くかっこいい面構えですよ。100円ショップのコレクションケースに入れて飾っています。



DE10ディーゼル機関車 旧製品(品番2205)
1/150 トミックス 4200円(たぶん)



●製品仕様

 トミーさんから発売されてたディーゼル機関車です。ワタシの持っているのは旧製品で選択式ナンバープレートが金属で出来ているタイプ。

 このDE10は客車も牽けるし貨物もOKと、何かと便利な機関車で鉄道モケイ愛好家の中でもそれなりに人気もあるようです。

 初期のトミックスだけあって朱色と帯のボディの塗り分けはそれなりにされていますが、ランボードと手すり周りはグレー成型色のままで塗り分け無し。

 さすがに現在発売されているモケイと比べると見劣りしますので、適当に色さしして自己満足の一台に仕上げてみようと思いました。

●作品紹介

 まずはDE10本体を塗りやすくするために出来るだけパーツごとにバラバラにします。ただし動力系はそのままですよ(笑)。どこをどう塗るかは予めネットなどで予習しておきました。

 ランボード横と手すりを艶消し白色で塗り、テールライトをクリヤーレッド、ボンネットの継ぎ目(!?)を明るいグレーで、ボンネット上部の手すりを慎重に白でそれぞれ着色しました。

 さらに運転席窓のHゴムの色差し。ボンネット周りのステップを艶消し黒、運転席下の四角い枠の中のところ(笑)をグレーに着色。

 一通りの色差し終了後、今回は表面保護の半透明クリア吹きをさぼり(運転席の窓ガラスパーツがはずれなかったため)、次は汚し塗装に入ります。エンジンの排ガスですすけたDLには特に効果的でしょう。

 汚しはエナメル塗料の艶消し黒を溶剤で少し薄めて凹凸の隙間やディテール部の筋彫りに染み込ませ、表面をさっとティシューでふき取り。今回はエナメル塗装を一緒に落としかねないのでフィルター部分や凹凸のある必要部分のみエナメル黒を染み込ませ慎重にふき取りました。

 これで現在の精密モケイに劣らない自分だけのモケイになりましたよ!!DE10、これからいろいろと走らせてみようと思います、出来映え大満足です(笑、あくまでも自己評価)。



NとHOの鉄道モケイ展示台です



●製品仕様

 100円ショップのコレクションケースを使って車両の展示台をこさえました。レールはNではトミーテックの鉄道コレクションについていたものを、HOのほうはアリイのプラモデルに付いていたプラ製のレールを拝借。

●作品紹介

 それぞれのレールをコレクションケースの床にボンドで貼り付け、バラストを蒔いています。バラスト固着にはセオリー通り木工用ボンドを水で溶いて中性洗剤を1適垂らし溶かしたものをスポイトで滴下して固着。

 雑草表現としての色づけに緑色のカラーパウダーを青海苔のようにパラパラをバラストにかけました。

 レールはそれぞれレールの頭をシルバーで塗り、枕木とレール側面(錆表現)をフラットブラウンで着色。

 機関車などが停車し、機械油がバラストに染み着くのを表現するのにちょっとアクセントで薄めたフラットブラックで油染みを付けました。

 これでタンスの中にずっと眠っていたいろんなコレクションをどんどん飾ってみます。



キハユニ26
1/150 カトー(関水金属) 850円



●製品仕様

 カトーさんから発売されているロングセラー車両です。価格も850円と今の時代、たいへんありがたいモデルとなっております。

 製品を見てみますと動力装置や床下のプラ色などいくつかの仕様変更はあるものの、屋根のグレー、側面のクリーム色と朱など、基本的にボディの塗り分けは変わり無いようです。

 安価だけにさすがにHゴムやサッシの塗り分けまではされておらず、見た目は値段相応と行った印象です。

 以前、キハのペイントによるグレードアップ(単なる色差しですが、笑)を行いましたが、今回はキハユニ(一般色)でやってみました。

●作品紹介

 まずはキハユニを屋根から開けてバラバラにします。窓ガラスのパーツも外してボディだけにしてからタミヤのエナメル塗料による色サシをします。

 なぜエナメル塗料で色差しするかと言うと、元々、モケイにはラッカー系の塗装が施してあり、そのラッカー系の塗装に対して塗料を溶かさないエナメル系の塗料が適しているのです。ですので、はみ出しや失敗なども専用の溶剤でふき取ればほぼ何度もやり直しが出来ます。

 塗装箇所はHゴム部と幌の断面をニュートラルグレーで、サッシを銀で。乗客乗降用ドアの下部に空いている(はずの)横長な小窓は枠をグレー・中を艶消し黒に。サッシ以外の窓の断面はプラの厚みを目立たせないために艶消し黒に塗ります。テールライトはクリアレッドに、それぞれ面相筆による色差し。

 一通り色差しが上手くいったら塗装保護のためにクリア(半艶消し)をスプレーして乾燥させ、次は汚し塗装に入ります。汚しはエナメル塗料の艶消し黒を溶剤で少し薄めて凹凸の隙間やディテール部の筋彫りに染み込ませ、表面をさっとティシューや綿棒でふき取り、汚れを表現します。汚し具合は写真をご参照下さい。自画自賛ですが、けっこう高級感出たでしょ(笑)。

 キハユニ。購入からけっこう時間が経ちましたがこれがやりたくて日頃からうずうずしておりました。重い腰を上げやっと実現できたので、気分爽快!次なる工作へGOです。(お次?いつになることやら)



EF65電気機関車 1000番台
1/80 有井製作所(マイクロエース) 1800円



●製品仕様

 ワタシの子供の頃から売っている鉄道プラモです。アリイさんのこのプラモ、数回の中身やパッケージ変更をしてきましたが雰囲気はずっと昔から変わっていません。1800円でHOサイズの機関車が手にはいるのですから大変ありがたいプラモです。ほんとアリイさん感謝ですよ!

 製品の構成は、箱を開けると大まかにボディー、シャーシ、ダイキャストの動力ユニット、台車、金属車輪、柔らかい素材のパンタグラフ、プラ製のレールとなっています。

 ディテール的に少し実際とは違う部分もあるようですが、同社のEF66よりはそれほど大味ではなく細かなパーツをつけていけばそこそこ見栄えのするものになると思います。

 ワタシの制作予定ではパンタとナンバープレートは専用の模型パーツを買ってきて取り付けようと思います(ナンバーはすでに購入済)。各所手すりもプラで表現されていますが削り落として真鍮線で立体的に作りなおす予定です。

 動力は鉄道模型用を購入するのではなく、このプラモの動力ユニットを使用してレール集電にしようと思っています。窓ガラスは少々しんどいですが、エンビ版をはめ込んで面イチにし、ボディの厚みを感じないように加工したいと思います。

●作品紹介

 現状は制作予定にあるように手すりのプラ表現を削り取りました。また、前面の窓付近のプラ厚を少し削って目立たないようにしています。



 足周りですがキットをそのまま使っております。但しこの写真のモノは遥か大昔にアリイさんが「鉄道模型入門(ブルートレイン)」という名で売っていたモノで、レール集電で走れるように集電金具とギヤボックスが2つ搭載された製品仕様。現在入手できるキットとはちょっと違います。(実はRMMさんの懸賞でいただいたモノです)

 このキットでもシャーシはふにゃふにゃで更に車輪の中心軸が曲がっているのかレール上を走行させると車体が大きく揺れるためシャーシを写真のようにプラ板で補強してよじれないようにしました。

 車輪のグラグラもギヤボックスの外側にプラ板で厚みをつけてぐらつきを少々減らす処理をしています。

 お次はいよいよボディの加工と塗装なんですけど、なかなかここから手をつけられていません。(ゴメンナサイ)




Bトレ EF65電気機関車 500番台 Nゲージ化
1/150 バンダイ 400円



●製品仕様

 Bトレがまだ400円(税抜)で売っていた頃の製品です。ボディはショーティーながら機関車の特徴をとらえており塗装も艶消し処理をしていて仕上がりもなかなかのモノ。

 しかしながらナゼか下回りはBトレシリーズ各機関車共通の独特なモノで、これは模型ファン、Bトレファンから評判が悪いようです。(Nゲージ化にあたり、この部分は不要になるのでバンダイはあまり力を入れなかったのでしょうか?)

 今回は今まで金欠によりなかなか果たせなかった、機関車に動力を仕込む、いわゆるN化を施してみました。

 動力にはカトーから発売されている2軸のポケットライン用動力ユニットを利用するのですが、様々な難関が・・・・。

●作品紹介



 ポケットライン用動力ユニットをこの機関車のボディーに収めるにはちょっとした工夫が要ります。

 Bトレ機関車をそのまま組み立てると黒いブロック状のプラパーツに機関車の屋根板、側板、両前面板をはめ込んで箱形をなしているのですが、N化するにはこのプラパーツの下部にあるツメを動力ユニットのカプラー押さえの部分の小さなブロックを外した穴に差し込んで、上下を固定することになっています。

 そうするとどうなるか・・・。動力の床板の厚みが丸見えでその分、機関車が腰高になりかなり格好が悪いのです。しかも前面のカプラー周りのプラスチックが大きく張り出し機関車のスカートパーツが取り付けられません。動力がうまくボディーに収まらないので説明書のとおり簡単に動力化できると思っていると、ここの段階でとん挫してしまいます。

 最近はバンダイからきちんと収まる動力が発売されたようですが、安くお手軽に、メイドインジャパンにこだわり、あくまでカトー製を強引に装着することに専念?!しました。

 ワタクシが行った加工法は、まずはボディー。動力をはめ込む空間確保のために中の黒いプラブロックは突払って、側板と屋根同士を直接接着剤でくっつけて箱形にしました。

 動力の方は床板をカプラーポケットギリギリまでニッパーで切り取り前面も当たらないように両側を斜めにカット。ボディーがすっぽり入るように床板の両側をやはりニッパーでテキトー(おいおい!)にカット。以下が成れの果てです。



 カプラーも左右に首を振るようにカプラーポケット内を少し削り、機関車のスカート自体もカプラーが上下左右に動けるようにヤスリで間口を広げておきます。

 途中、カプラーの首振りのためカプラー周りを削るなど調整を施し完成。何とか急カーブでも20系客車を可愛らしく牽引して走ってくれます。




鉄道コレクション第2弾 新潟交通モワ51
1/150 トミーテック 400円



●製品仕様

 トミーテックがBトレインの後を追うように?!発売した「鉄道コレクション」シリーズです。

 Bトレインと同じく小さなレイアウトの急カーブでも走らせられるよう第1弾と2弾は12m級と17m級の小さなかわいい車両のラインナップとなっています。

 販売方法も同じで、中身がわからないブラインド方式。いつも資金難の私は希望車種を確実に入手するため、開封売りされている近所の模型屋さんか当リンク集に掲載している「ログテン」さんで買うことにしています。(今回のモワ51はログテンさんの通販を利用して入手しました。)

 このシリーズ、値段は400円と非常に安価ですがボディーの彫刻表現はまずまず。塗装は値段相応ということでちょっと粗いのですが、キットを自分で塗装することを考えると、さほど気にならないレベルです。車輪はプラスチックですが転がりは良く、台車の首振りも問題なし。ダミーのカプラーを何とかすればそのままトレーラーとして使えそうです。

 Bトレとの違いは、床下機器もちゃんと付いていたり、パンタもちょっとアームが太いながらも立体的な表現となっております。展示台、ディスプレイ用レールが付いて400円とはちょっと信じられません。

 ラインナップはマイナー模型メーカーでないと発売しないような地方鉄道の車種ばかり。(私はモワ51なんて知りませんでした。)難を言えば各車両の作り(精密さのレベル)にばらつきがあるように思えます。

 高松琴平電気鉄道 62はとても良く出来ていますが、日立電鉄モハ2230はちょっと見劣りがします。これは私の主観ですが、低価格維持の条件で作りに差を付けることで1〜2車種を再現レベルを上げたフラッグシップ車両を作り上げたのかも知れません。

 何はともあれ通常のN車両の3〜4分の1の値段でいろんな車両が買えるのは大変うれしいですね。

●作品紹介

 この車両には実車にあるように側面窓の内側にある鉄格子の表現を加えました。鉄格子の表現にはグリーンマックスの荷物車両のキットに付いている塩ビ板を使います。

 まずボディー下部の裾を広げて床板と分離し、窓パーツもはずし取り出します。窓パーツで鉄格子の入る部分をカッターなどで丁寧に切り抜き、GMの鉄格子塩ビ板はボディの方に直接ゴム系ボンドで接着します。その際、塩ビ板の天地の幅に気をつけないと床板パーツをはめ込む時に、下側が干渉してうまくボディがはまりません。

 これでひとまずプチディテールアップは終わりです(てか、変えたとこどこ??って感じですね)。自己満足ですが、少しはいい感じになったのではないかと思います。

 今後は玩具っぽくて気になるテールライトの表現や薄スミ差し処理などを施して汚しとディテールの強調をしてみたいと思っています。




Bトレイン エクスプレス編 パート2
国鉄181系特急型気動車 1/150 バンダイ 1両400円



●製品仕様

 Bトレインの中でも初期に発売されたエクスプレス編、第2弾の国鉄181系特急型気動車です。非電化車両ファンの私の大好きな車両でもあります。

 ボディは組立済で透明の一体型パーツを塗装しています。窓ははめ込みではなくその部分を塗装しないことによりシースルーを表現するといった、いわばスタートレインのBトレ版といった感じです。

 足周りは4軸の最近のBトレとは違い、こちらは転がし重視?!の2軸仕様。付属の車番シールは表面の艶消しが無く、通常のBトレインとはかなり異色の存在です。

 このシリーズは残念なことにパート1の特急電車版も含め、プラ成形自体は悪くなかったのですが、塗装がもったりしていたり雑だったりで従来のBトレファンをがっかりさせた製品でした。

 そうは言ってもせっかく大好きな国鉄特急気動車を製品化してくれたのですからちょっと手を加えて少しでも見栄えが良くなることを目指しました。

●作品紹介

 手を加えると言っても、お約束の筋彫りへの薄スミ色差しのみです。(こればっか)

 乗務員扉の筋彫り部分や前面の凹凸部分など、ありとあらゆる凹凸に専用シンナーで薄めに溶いた艶消し黒を筆でチョンチョンツツーっと染み込ませていきます。

 すかさずティシューや綿棒を使ってはみ出た部分をふき取っていきますが、元々製品は艶消し塗装がかかっているのでボディー全般に色が染み着き気味なので真っ黒にならぬよう手早く残る色を調整しながらどんどんふき取ります。

 多少の色のくすみは実車もディーゼルエンジンの排ガスですすけてますからこれもアジとして割り切りました。もったり塗装の車両でしたが薄スミ差しで少しメリハリが出てちょっと格好良くなりましたよ!!


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